2016.10.18
前回に続き、中山下テラスのファンページが出来たので、中山下テラスヒストリーと題して全3話をここにUPしていこうと思います。
前回はできるまでのヒストリーを書いて見ましたので、今回は中山下のシゴカイが出来て行く様子をUPしていきます。
とにもかくにも、空き家のリノベーションなんてやった事もなかったけど、変な自信だけは毎回あるから怖い。笑
まず最初に取り組んだのがコンセプト作り。
沢山の方にこの場所に来てもらって、イメージして貰いました。この場所で何が出来るかな?この場所にはどんな可能性やニーズがあるのかな?ここから徹底的に話し合い、そこに近い取り組みをしている場所を、東京、広島、千葉、埼玉、ありとあらゆるスポットを視察。
短い期間だったので足はパンパン、腹はペコペコ、道は分からずヘトヘト。そんな中でもお目当の場所やヒントが見つかるともう気分は天国。逆に写真ではすごい良いのに、現地来てみるとガッカリ、、、みたいなこともありました。
その結果、一人一人来てもらってもイメージが湧かなかったので、仲間内をみんな一同に呼んで、実際にここでBBQをしてもらいました。すると、段々バラバラだったピースがまとまって来て、それが一枚の絵として見えてきました。
それは僕の仕事する上で1番大切にしてる”気持ち良さ” ”居心地の良さ” やはりみんなのニーズはここにありました。
そこを起点に徐々にバラバラだった意見やアイデアの方向性を固めていって、現場で全て臨機応援に工事していきました。
中でも1番疲れたのは、空間イメージ。どこを何色にして、いつまでに仕上げるか、またそれを実行した時に当然アクシデントが出てきて時間がロスされます。その時に誰がそのロスを埋めて、代わりに違うピースを誰に任して行くかの段取り。これがやはり1番大変でした。
その理由に、作業脳とクリエイティブ脳は対極にあるからです。さっきまでバンバン解体してた脳や体が、急にクリエイティブに物事を整理して人を動かして行く脳に切り替えて行く事はかなり難しいなと。スポーツで言えば監督と選手とマネジメントを一気にやっちゃう感じ。
これは池田くんとの共通苦労だったと思います。
要はお金をかけずに自分たちでどこまでやれるかをテーマにした時1番かかるのが、時間。逆の場合はお金になるように、今回は時間が本当にかかる。ここは家賃を抑えられたのと、大家さんとの工事期間の交渉が上手くいったからだと思います。でないと、契約日の翌月からスタートなんて話だとこのプロジェクトは成功出来なかったと思いますしね。
あと、自分的に何故現場作業のお仕事の方々がコンビニやココイチや吉牛、ファミレスに行くのか?正直もっと美味くて身体に良いもの食えば、、、なんて思いましたが、そんな余裕ありません。身体ボロボロ、格好も汚い、こんなツラしてお洒落なイタリアンなんてとてもじゃないけど、入れない。早くお風呂はいって寝たい。ただ、クソほど腹減った状態で、格好を気にせずすぐに食べれて満腹になれる状態には、上記に挙げた店が1番ニーズがある。
なるほど、やはり大手はいろんな心理から、色んなニーズを考えて作られてんやなと。だから、コンビニなんて今の時代の最先端の武器だらけ。飲食店はじめクリエイティブな仕事してる方なら、商品開発のヒントはここにあるのかも。なんて事すら、現場作業しなかったら見えなかったので、ここは今回自分たちでやって一番の収穫だったかもしれません。やはり他業種に触れて、初めて今の自分の仕事に生かされる事は沢山あるなとつくづく勉強になりました。
人工芝貼るの一つ、ペンキ塗る事一つ、解体するの一つ、水道設置するの一つ、電気、鉄工、左官、挙げればきりがないほどの方々が関わってくれてこの中山下のシゴカイは完成出来ました。何より職人へのリスペクト具合が半端ないぐらい上がったし、友達や人脈が本当に大切だなと痛感させられました。今回関わった皆様、心より感謝申し上げます。このプロジェクトをしっかりビジネス化して、皆さんに恩返しできるように邁進してまいります。
最終話PART.3に続く
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